染め出し②(口腔内の汚れを確認)|リュミエールデンタルクリニック水道橋
普段、歯のどの部分に汚れが残っているか、意識をした事はありますか?
プラーク(歯垢)とは、一言で言えば細菌の塊です。
わずか1㎎の歯垢には、1000億個以上もの細菌が潜んでいると言われています。
放置するとどうなる?
①むし歯:細菌が糖分をエサにして「酸」を作り歯を溶かします。
②歯周病:歯ぐきに炎症(出血や腫れ)を起こし、進行すると歯を支える骨を溶かしていき、歯を脱落させる原因となります。
症例概要
・初診日:2025年10月
・患者:34歳・男性
・主訴:「ホワイトニング希望。歯医者自体が久しぶり」
・内容:ホワイトニングを行う前に汚れを除去した方が効果が出やすい為クリーニングを行いました。
クリーニングが久しぶりでしたので、現在の状態を確認していただく為歯垢染色液による
目に見えにくい汚れの付着部位、磨き残し部位を確認し歯ブラシの仕方の説明、練習をします。


セラミックが入っています

症状
真新しい汚れと言うよりは下の前歯を中心に歯間部や歯と歯ぐきの境目にも古い汚れが蓄積しています。比較的磨きやすい下顎の奥歯の表面は磨けているようでした。
その為歯ぐきの腫れや出血が起き、歯周ポケットの深さが5,6mmの箇所が多数歯に見られ、歯ぐきの中にも歯石(縁下歯石)が溜まっている状態でした。多数歯に虫歯も見られました。
施術の流れ
①口腔内の写真を撮り、現状の状態を確認をします。
②歯周ポケットの測定をします。(歯周病の検査)
※歯周ポケットの深さが3㎜までの状態が健康な歯ぐきの状態です。
➂歯垢染色液による染め出しを行います。
④口腔内写真を再度撮り患者様と汚れの付きやすい場所を確認します。
(色が濃い所ほど古い汚れの付着になります。)
⑤歯ブラシのお話をします。
・普段の患者様の歯ブラシの回数や磨き方等を確認します。
・磨くのが苦手な部位を確認します。
・歯ブラシが当たっていない部位を確認します。
・補助用品(歯間ブラシやフロス等)の必要性の説明をします。
(歯磨きの状態により後に説明する事もあります。)
所要時間:30分
費用:保険適応(一部負担金あり)
目的
・自己流ではどうしても残ってしまう汚れ(磨き残し)をゼロに近づけるには、正しい歯ブラシの当て方や動かし方を習得する。
・汚れの付着部位やご自身の磨き癖を知ることにより、普段のセルフケアの質を向上させる。
・人によって歯並び、唾液量、かみ合わせ、過去の治療歴はバラバラの為、その人自身に適切な道具や歯ブラシのサイズ、硬さなど、その時の自分のお口の状態に最適なものを選べるようになってもらう。
・セルフケアがむし歯や歯周病に対する予防に重要である事を意識づけてもらう。
主な副作用・リスク
歯ぐきの炎症により積極的に歯ブラシをあてていただく為出血を伴う可能性がある。(健康な歯ぐきの状態の場合、出血はありません)
染め出しの際染め出し液が衣類に付着すると落ちにくいのでうがいの際は気をつけていただきます
まとめ
どんなに精密な詰め物や被せ物をしたり、定期的にクリーニングを行っていても、お口の中の環境(細菌数)が変わらなければ再びむし歯や歯周病になります。
それらの再発防止を目的に、病気の原因菌を物理的に除去するスキルを身につけていただき、これにより治療の連鎖を断ち切る事ができます。
また歯周病は、全身の健康に深く関わっていることが明らかになっています。
歯ブラシ指導でプラーク(歯垢)コントロールができるようになることは全身疾患のリスクを低減させることにつながります。
患者様が自分の健康を自分で守るための「一生役立つ技術(=習得するスキル)」を身に着けていきましょう。
